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中野区/カラオケ活用し介護予防/歌や体操、区内20カ所で

 中野区が今年度から区内20カ所で実施しているカラオケを使った介護予防事業が人気となっている。年齢を重ねて低下した口(こう)腔(くう)機能や認知機能などの維持・向上のため、カラオケ大手の第一興商が歌やボイストレーニングを応用したプログラムを開発。区が同社の支店がある新井地区で開始した連携事業が好評だったことを受け、全区展開に着手した。区によると、高齢者の青春時代を彩った懐メロなどを使ったプログラムが評判となり、回を重ねるごとに参加者が増えているという。
 「今日はどんな歌かしら」「先週から楽しみにしていたの」─区南部地域にある高齢者施設「しんやまの家」に集まった高齢者が笑顔で言葉を交わす。同施設では6月から毎週火曜日にカラオケを使った介護予防事業「カラオケプログラムによる脳活性化塾」をスタート。開始当初は8人の参加にとどまったが、現在は常に20人以上が通う人気事業となった。
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