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今週の都政新報
 

現場最前線/多摩川水源森林隊/「東京の水」守れ/年150回の活動で保全

  今年も本格的な夏が到来し、水不足が叫ばれる時期に差しかかってきた。都内の水道の約2割をまかなう多摩川水源は、多摩川上流域の森林によって守られているが、その多くを占めている民有林は手入れをされず放置され、荒れたままになっている。こうした民有林を整備する活動が、水道局で進んでいる。多摩川上流域の民有林を整備し、東京の水を守るために同局が組織したボランティアの活動と、荒廃した民有林の現状を取材した。
 JR奥多摩駅から車で約45分、山梨県小菅村今川地区にある民有林が、この日のボランティアの活動場所だ。スギやヒノキが密集して植林されているが、地面には草はほとんど見当たらず、土がむき出しになっている。午前11時だというのに、太陽の光は森に届かず辺りは薄暗い。見上げると、木々の枝が日光を遮るように生い茂っていた。
 現在、都が管理している多摩川上流域の森林は約2万3千ヘクタールと、東京ドーム約4900個分に及ぶ。ただ、これは上流域の森林全体の4割程度で、それ以外はほとんどが民有林だ。
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