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言いたいことが山ほどある~小池都政、都議選(6)/小池知事は二重構造の正常化を/東京大学大学院法学政治学研究科教授 金井利之

 「飛び降り者の都市(ダイバー シティ)」などを掲げて、国政から「飛び降り」した小池百合子(以下、全て敬称略)が、2016年8月に知事に就任してからほぼ1年間が経過した。小泉政権以降の国政を見習って、石原慎太郎(4期目、1年6カ月)・猪瀬直樹(1年)・舛添要一(2年4カ月)と3代にわたって任期を全うできない知事が続いたので、少なくとも1年間の政権を維持したことは大きな実績である。現在の都政においては、都知事で居続けることが合格ラインであり、その意味ではまずまずの滑り出しといえよう。
政策なき政局の/小池劇場
 しかし、小池都政が何をなしたのかと問われれば、世間的には疑問が残るだろう。築地市場問題では、「盛り土」や「ベンゼン」など、事態は紛糾するだけで、結局のところ、安心を確保する対策が取れるのかどうかがよく分からないまま豊洲に移転することになり、単に時間と費用を空費して「食のワンダーランド」を既に実演しているかの観がある。また、オリンピック問題においても、会場見直しや費用削減についても、いろいろと紛糾したのちに、結局、元のさやに戻るという「大山鳴動、鼠(ねずみ)一匹」であった。「大きな黒い頭の鼠」がいるとして、あぶり出せばよいという、政局問題になってしまったのである。 
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