絶滅危惧種の蝶を保全/足立区生物園 解説員 荒牧遼太郎/昆虫類で初の「繁殖賞」受賞足立区生物園は小規模ながら、哺乳類、両生類、爬(はち)虫(ゅう)類、昆虫など多くの生物を飼育している動物園です。ここには亜熱帯のジャングルが再現された大温室があり、年間を通じてたくさんの蝶が飛び交う姿が見られます。
生息域外保全の/取り組み ここでは、日本で最も絶滅に近いといわれている希少な蝶「ツシマウラボシシジミ」の域外保全を行っています。ツシマウラボシシジミは長崎県対馬にのみ生息する日本固有の亜種です。羽についた黒く丸い模様が特徴で、羽を広げても20ミリほどしかない小柄な蝶です。植林された杉林などに生息し、木漏れ日が差し込む林床や林の縁などで見られ、幼虫期はマメ科のヌスビトハギやフジカンゾウを食べて育ちます。 元々、現地では決して珍しい蝶ではなかったのですが、2005~10年頃にかけて急激に生息数が減り、現在では生息地でもほとんど見られなくなってしまいました。 数が減ってしまった原因は生息地に起こった二つの変化です。 都政新報・電子版(http://www.tosei-d.com/)にご登録(有料)することで全文をお読みいただけます。Facebookページ(http://www.facebook.com/denshiban.toseishimpo)の「ちょこっとタダ読み」で記事の一部をお読みいただけます。
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