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民泊襲来~住宅宿泊事業法23区アンケート(上)/長所と短所

 9割の区が住民トラブルを懸念─本紙が23区に民泊に関するアンケート調査を行ったところ、経済効果などへの期待よりも、住民生活への悪影響を不安視している実態が浮き彫りとなった。国は成長戦略の柱として早期の普及を目指し、来年6月までに住宅宿泊事業法を施行する。同法では、都道府県が行う住宅宿泊事業者の届け出事務に関し、希望する区が事務処理を担う「手挙げ方式」を採用したことから、各区の判断が焦点となる。23区の課題意識を3回連載で紹介する。
 23区に住宅宿泊事業法の可決・成立に伴う期待や懸念などを複数回答で聞いたところ、21区が「近隣住民とのトラブルの増加に懸念」と回答した。
 ルールを守らないごみ出しや騒音などへの不安が挙げられる中、板橋区は「耐震強度や違法建築物など建物への対応も課題」と指摘。墨田区は民泊の営業形態自体を疑問視し、「都市計画として良質な住環境整備を進める中、(民泊は)本来の土地利用と異なり、事業者だけがビジネスとして利益を享受するのは問題」と批判する。 
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