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東京都慰霊協会/70年の歴史を記念誌に/公益財団法人東京都慰霊協会理事長 住吉泰男

 両国駅から徒歩10分、都立横網町公園内にある東京都慰霊堂。震災戦災で犠牲となった市民約16万3千人の遺骨が安置されている霊(れい)廟(びょ)で(う )ある。この慰霊堂で1947年以来、毎年3月10日と9月1日に震災戦災犠牲者の慰霊祭祀を執り行ってきたのが、東京都慰霊協会である。
■ベールに包まれた/経緯が明らかに
 東京都慰霊協会は、まだ戦後の混乱が続いていた47年3月に財団法人として設立され、今年70周年を迎えることとなった。このたび、慰霊協会発足以来、初めてこの70年の歴史をまとめた記念誌を発刊することができた。
 この中で、これまでベールに包まれていた慰霊協会設立から55年までの出来事、特に文京区小石川から墨田区横網町公園に慰霊協会事務所が移転した経緯について詳細が明らかになったことは収穫であった。そこで、皆さまにその一端をご紹介し、慰霊協会の都政の中で果たしてきた役割を少しでもご理解いただければと思う。
 
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