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公衆浴場で地域活性化/江戸川区は多世代交流/健康増進や観光振興にも

 のれんをくぐると、熱気の中を子供たちが走り回り、大人たちは話し込んでいる。どのまちでも見かけ、「銭湯」の名で親しまれてきた公衆浴場は、住民の清潔さを確保するだけでなく、社交場としても発展してきたが、戦後に都市化が進むにつれて家庭風呂が普及すると減少傾向に転じた。老若男女を問わず訪れやすく地元コミュニティーの形成の場としても利用できる銭湯を維持するため、各地では入浴以外の目的で人を集めようとする動きが盛んだ。区も浴場組合と連携し、区政課題の解決と絡めた利用促進策を充実させている。

 敬老の日に当たる9月18日、江戸川区内に36カ所ある銭湯では、中学生が銭湯に訪れた高齢者に「お背中流しましょうか」と声をかけていた。めったに銭湯を利用することがない生徒も、この日は常連客らと湯けむりの中で会話を弾ませた。
 
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