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都入札監視委/1者入札中止が約2割/制度部会制度改革の効果と弊害検証

 有識者で構成する都入札監視委員会制度部会(部会長=楠茂樹上智大大学院教授)の初会合が22日に開かれ、財務局が入札制度改革を試行した8月から10月までの入札案件290件のうち、改革の柱の一つである1者入札中止が対象案件(204件)の約2割を占めたことが明らかとなった。同部会は、入札制度改革の効果や弊害を検証し、来年3月に報告書をまとめる予定。都は「必要に応じて見直していく」との考えを示している。
 都の入札制度改革は、1者入札禁止や予定価格の事後公表、JV結成義務の撤廃などが柱で、財務局は8月の開札、その他の局は10月の公告などから試行を開始した。
 8~10月の財務局対象案件204件のうち、1者入札による中止は39件に上った。豊洲新市場の追加対策工事の不調が影響し、同工事に関する入札12件中、落札は2件にとどまっている。残り10件の内訳は、1者以下入札と辞退がそれぞれ4件、予定価格超過が2件。契約業務を担う都職員の一人は「良い方向に進めるのが改革だが、結果として失策になっている」と顔を曇らせた。 
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