| | ふるさと納税／減収拡大で「反転攻勢」 ふるさと納税による減収が２３区で拡大する中、各区が「反転攻勢」に乗り出した。世田谷区は五輪キャンプ施設の改修に「ガバメントクラウドファンディング」を導入。レガシー創出への参加や選手との交流イベントへの招待など「体験型返礼品」で寄付を募る。目黒区は１００万円以上の寄付を想定した返礼品を新設し、寄付金競争に本格参戦する。その一方、杉並区は区税損失額と区政への影響を紹介するチラシを作成し、イベントなどで区民に配布。減収拡大に警鐘を鳴らしている。
２３区ではふるさと納税による減収が年々拡大しており、総務省の試算では、今年度の２３区合計の区税損失額は前年度比１・８倍増の約２３０億円に上る見込みという。区長会は国に対し、過度な返礼品競争の是正を主張。総務省は４月に返礼品を寄付額の３割程度とするよう各自治体に通知したが、地方からは反発の声が上がり、混乱が続いている。
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