| 渋谷区立松濤美術館/香水の歴史を変えたラリック/繊細で美しいデザイン 香水瓶の価値なんて世の殿方には理解できないかもしれないが、まるで宝石の指輪のように細部までこだわったデザインを見れば、女性でなくても魅了されるに違いない。 渋谷区立松濤美術館では12日から、企画展「北澤美術館所蔵ルネ・ラリックの香水瓶―アール・デコ、香りと装いの美―」を開催している。 19世紀末、ジュエリー作家として人気を博していたフランスのルネ・ラリックは香水商フランソワ・コティの依頼を受け、1910年ごろからガラス香水瓶の制作を始めた。繊細で美しいデザインと卓越した技術で、目に見えない「香り」の世界を幻想的に表現したラリックの香水瓶は、瞬く間にブームとなり、フランスの香水業界に大きな影響を与えた。 同展では、世界屈指のアール・ヌーヴォー、アール・デコのガラス・コレクションを誇る長野県諏訪市の北澤美術館の所蔵品から、ルネ・ラリックによるガラスの香水瓶やパフューム・ランプ、化粧品容器、アクセサリーなどをえりすぐり、約140点を展示している。また、神戸ファッション美術館の協力の下、アール・デコの装いを代表するドレスやファッション・プレート、同時代に撮影された写真など約15点も紹介している。 都政新報・電子版(http://www.tosei-d.com/)にご登録(有料)することで全文をお読みいただけます。Facebookページ(http://www.facebook.com/denshiban.toseishimpo)の「ちょこっとタダ読み」で記事の一部をお読みいただけます。
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