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今週の都政新報
 

フクシマの小さき人々の声/写真家 菊池和子

7年目の3・11を迎え、巷(ちま)に(た )久しぶりにフクシマのニュースが戻ってきた。もうすっかり「フクシマは終わった」「被災者はそれなりに落ち着いた」「避難区域も解除された」「事故原発も順調に収束へ向かっている」と思っている人も少なからずいると思う。
 しかし、現地に4年以上通っている私の目には真逆に感じられる。特にこの1、2年は、写真の行間を知りたくて多くの人にインタビューしながら撮影をしてきたので、1枚の写真の裏に潜む人々の思いが私に迫ってくるようになった。「フクシマの小さき人々の声」を多くの方に届けたくて、写真展・スライドトーク・写真ルポ『この大地(フクシマ) 奪われし人々』(15人の声収録・遊行社)の普及という三つの形態で、今年の活動を2月からスタートさせている。
 
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