| | 江東５区／独自の避難勧告発令へ／広域避難計画と被害想定公表海抜ゼロメートル地帯が広がる墨田、江東・足立・葛飾・江戸川区などで構成する「江東５区広域避難推進協議会」は２２日、大規模水害時に区外の浸水区域外に逃げる「広域避難」の計画を公表した。５区では過去最大規模の洪水や高潮が発生すると区全域が浸水すると想定。区民に区外への避難を促すため、５区共同で独自基準に基づく広域避難の呼び掛けや勧告を行うことを決めた。現在は首長ごとに判断して避難勧告を発令しているが、面的に大規模水害が見込まれる５区が共同して避難の呼び掛けを行うことで、区民の避難行動に結び付ける狙いがある。
同協議会では、避難勧告などを発令する基準として、昭和２０年代に都内を襲った過去最大規模のカスリーン台風やキティ台風よりも勢力の強い中心気圧９３０ヘクトパスカル以下の台風の上陸や、荒川流域での３日間の平均雨量が４００ミリを超えるとする基準を決定。これらの事態が予測される２～３日前には、区公式のウェブサイトやＳＮＳなどを通じて５区が区民に自主的な避難を呼び掛ける。
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