| 都管試受験者座談会(下)/選考の先に見るものは/第三者的な視点も重要─論文の勉強の進め方を教えて下さい。 A 5月末には1本目の論文を管理職に見てもらった。最初の管理職には書き方や読めるものになっているかといった文書的な部分を中心に、今の出題形式になった16A以降の課長には、政策の中身とか展開の仕方を中心に添削・助言してもらった。ただ、実際に書いてみると漢字が思いつかない。主任試験以上に政策的な言葉を使わなくてはいけないので、もっと時間をかけてしっかり書く練習をしておけば良かった。 D 実際に論文を書き上げたのは年明けから。当時は本庁にいたので、議会等の合間を縫って1本書き上げるのが精一杯だった。試験日程が確定するまでは、課題と解決策をメモ書きしていく程度で…。基本的には「とちょう―i」を見て、フレーズとか、3・11以降の都の方向性や考え方、施策的な話などをピックアップした。また、5月に出た緊急対策2011を読みかじりながら、技術職で関係しそうな中身を抜き出し、自局での取り組みを具体的に書きとめた。 B 経験者採用や専門人材採用の管試合格者に話を聞き、勉強の仕方も教わった。また、職員教養講座に掲載されている論文を読み、構造や文章量を把握した。論文はGW中に書き始め、5月中旬に直属の課長に見てもらったが、最初は書き方が分からず、事実や支援策の羅列になってしまった。課長から「管理職としての見識を問われている試験だから、あなたの考えをまとめて書くように」と助言を頂いてから、少しずつ良くなっていったと思う。論文指導を受けることで、管理職の方とコミュニケーションをとることができ、どういう姿勢で仕事に取り組まれているか、うかがい知ることもでき参考になった。 C 同じ分野の管理職にしか見てもらわなかったが、門外漢の方にも第三者的な目で論文を見てもらった方がマニアックな内容に陥らないで、より採点者の方に好印象を与えるものになったかと思う。次に受ける方にはそう伝えたい。 D 事務の方にもっと見てもらえば良かった。技術職の管理職の方は、専門に偏っていたりという所もあって、事務の管理職の方に見てもらえば視点が違ったり、オリジナリティーも出せたのではないか。
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