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食のまちを守る~築地市場閉場(下)/にぎわい存続/交通強化、食と相乗効果を

 正面入り口から館内に足を踏み入れると、通路の両側に新鮮な魚介類や野菜が並ぶ。店員が客に新鮮な魚の見分け方や調理方法を教える声が聞こえ、外国人旅行者は店員が魚をさばく姿を写真に収めている。店員から生きた伊勢エビを差し出された子供は最初、恐がって近づかなかったが、数分も経つと笑顔で記念撮影していた。
 中央区が2016年11月に築地場外市場に開設した「築地魚河岸」では、買い出し業者らの取引が終わる午前9時以降は、〝近所の魚屋〟となり、観光地ともなっている。築地魚河岸は、区が築地のにぎわいを継承する施設と位置付けており、業者が築地を訪れるきっかけとする狙いだ。
 区担当者は「築地ブランドを守るには、プロの業者が納得する品質の高い品物を販売し続ける必要がある。高品質が来街者を引き寄せるブランド力だ」と語る。

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