風化させない～被災地の今（上）／岩手県／それいけ応援部隊！

　東日本大震災から７年半、復興への熱い思いを胸に、現在も都からの派遣職員が岩手、宮城、福島の３県で復興業務に従事している。全国で災害が多発している中、未曽有の大災害だった東日本大震災の記憶を風化させてはならない。被災地で汗を流す３人の派遣職員に手記を寄稿してもらった＝全３回。　　（編集部）

　岩手でよく食す冷麺（盛岡冷麺は麺がクリーム色で癖になる味）を手控えたくなる季節が始まろうとしている。沿岸部は積雪量が極めて少なく雪国イメージはないが、風が吹くと体温が風下に平行移動していく。行くな俺の体温！
　宮澤賢治著『銀河鉄道の夜』で有名な「めがね橋」を渡るＳＬ銀河を見たくば、車で１時間。でも釜石市内の仮設寮にいれば、その脇をＳＬ銀河がポッポしてくる。
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