インタビュー／インクルーシブ教育からインクルーシブ社会へ／東京インクルーシブ教育プロジェクト代表海老原宏美さん

　２０１６年度の「都女性活躍推進大賞」を受賞した際、小池知事に宛てた手紙が評判を呼んだ海老原さん。「生産性のある人間、人々に感動を与えられる人間だけではなく、ただ、そこに静かに存在するだけの人間にも尊厳を見いだし、全ての都民が社会参加できる都政を執行してほしい」などとつづった。
　自立生活センター東大和が誕生した２００１年に、立ち上げメンバーの一人として、家族から離れて自立生活を開始。翌年１０月にＮＰＯ法人となった同センターの理事長を０８年７月から務めている。「障害を持つ人の生活について一番よく分かっているのは障害を持つ当事者」と、自立生活センターでは運営委員の過半数と事業実施責任者を障害者が担う。自身も人工呼吸器ユーザーとして、ネットワーク「呼ネット」を０９年に設立。
　センターでは障害者の自立支援や権利擁護に取り組む一方、全国を飛び回り、「誰もが対等な関係を築ける社会創り」に向かって発信を続けている。 
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