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今週の都政新報
 

視点/水道局情報漏洩事件/風通しの良い職場を

  「また起きたのか…」。都庁内でため息交じりの声が漏れた。都水道局の男性職員が契約情報を業者に漏(ろう)洩(えい)した事件を受けてだ。同局職員による汚職は平成以降で3度目。発覚のたびに同局が再発防止策を講じても一向になくならず、根深い問題となっている。
 今回の情報漏洩事件では、男性職員と浄水場排水処理業務の受託業者との親密な関係が問題視されている。2010年度から初めて排水処理業務を担当することになった男性職員は、上司からではなく、受託業者の所長から同業務の詳細な内容を教わったという。恩義を感じた男性職員は、受託業者が翌年度に変わってしまうと浄水場の運営業務が滞るのではないかと考え、所長から求められた契約情報を複数回にわたり、伝えてしまった。
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