| 東京のりもの散歩~いちょうマークの車窓から(12)/視界の先で時間を刻む/交通局巣鴨自動車営業所 二坂英之(絵と文) 子どもの頃、鉄道の運転士に憧れていた。鉄道に乗る時には必ず先頭車両を選び、きびきびとした指差喚呼(しさかんこ)、ガラス越しに見える頼もしい背中、発車・停車時の緊張感など……。 専門的なことは分からなかったが、子どもながらにその姿は「きちんとした大人の姿」として私の心の中に刻まれていた。運転士の背中の先、さまざまな計器が並ぶ運転台の上には、あるものが見えていた。腕時計よりは大きく、それでいて手のひらに収まる大きさの時計、いわゆる懐中時計である。 ◆都政新報・電子版(http://www.tosei-d.com/)にご登録(有料)することで全文をお読みいただけます。Facebookページ(http://www.facebook.com/denshiban.toseishimpo)の「ちょこっとタダ読み」で記事の一部をお読みいただけます。
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