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大震災の記憶を胸に/「防災の日」に各地で訓練実施

災害基幹病院として傷病者の受け入れ訓練も=渋谷区の都立広尾病院で
 「防災の日」の1日、都内各地では防災訓練が行われた。東日本大震災後、初めて迎えた「防災の日」だけに、訓練といえども緊張感が漂った。都立広尾病院では、院内の初動対応を本部で集約する情報管理と傷病者の受け入れなどを訓練。JRは渋谷駅などで帰宅困難者訓練を行ったほか、品川区では児童の保護者への引き渡しや集団下校の訓練も実施された。
■シナリオなしで緊張感
 都立広尾病院の訓練の特徴は、シナリオがないこと。訓練開始後に知らされる被害状況、患者受け入れ状況に基づいて、臨機応変に対応する実践型にしている。
 3月11日の東日本大震災では、訓練の成果もあって、自主的に落ち着いて初動対応ができた。5分後には災害対策本部を立ち上げ、院内放送や情報管理についてもスムーズに対応できたという。
 発災当日の11日から12日早朝にかけては、実際に老朽化で倒壊の危険度が高い都内の病院から入院患者17人を受け入れるなど、災害基幹病院としての役割も発揮した。

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