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インタビュー/「協働の学び」が子どもと学校を救う/埼玉県立豊岡高等学校教諭 金子奨さん

 日本史が専門の金子奨氏の授業は、生徒自身が問いを立て、各自が学校図書館やネット情報で調べ、考えたことをグループで話し合いながら模造紙大のホワイトボードシートにまとめ、それを黒板に貼ってプレゼンする流れで行われる。「と比べて」「たとえば」「しかし」「つまり」の接続語を一つは入れる決まりで、キーワードも示す。
 「分かるというのは、自分の理解を周りの人と分かち合うこと。思いつきでもいいから、理解したことを勇気を持って発言する。『どう分かった?』『分からん』の往還で全体の理解が深まっていく。パーツの集積ではなく、丸ごと子どもを見ていく。育つ場を与えられればおのずと子どもたちが学んでいく。それが学校だろう」と金子氏は話す。
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