| 現場最前線/東京動物園協会 都立葛西臨海水族園/小笠原固有の「種」を守れ/絶滅危機のカタツムリ 2011年に世界自然遺産に登録された小笠原諸島。登録理由の一つが生物多様性だが、絶滅危惧種に指定される固有種も多数抱えている。カタツムリの一種で陸産貝類の「カタマイマイ」もそうした生物の一つだ。現在、都立葛西臨海水族園(江戸川区)を中心に都立動物・水族4園が繁殖に取り組んでいる。環境省からの受託事業として17年に取り組みを開始して、今年で3年目を迎え、個体数を順調に増やしている。飼育を担当する現場職員が奮闘する繁殖現場を取材した。
温度を一定に保つ恒温機(インキュベーター)に入った飼育ケースを取り出し、飼育員が霧吹きを一吹き。エサの食べ具合を確認し、記録用紙に書き込んだ─。
同園が繁殖に取り組んでいるのは「カタマイマイ」と呼ばれるカタツムリの一種。小笠原諸島にのみ生息する固有種だが、外来種の捕食で近年、個体数が激減し、絶滅の危機に瀕している。都環境局の「レッドデータブック東京」では、「ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの」を示す「絶滅危惧1.A類」に指定されている。 ◆都政新報・電子版(http://www.tosei-d.com/)にご登録(有料)することで全文をお読みいただけます。Facebookページ(http://www.facebook.com/denshiban.toseishimpo)の「ちょこっとタダ読み」で記事の一部をお読みいただけます。
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