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魚河岸のレガシー~豊洲市場開場1年(上)/市場の活性化/施設の長所、商機に生かせ/自前でにぎわい、試行錯誤

 「もし築地にいたら、場内の物流が全くまひしていたでしょうね」。台風15号が首都圏を直撃した9月9日早朝。豊洲市場(江東区)を訪れると、水産仲卸「オオハシ商店」の伊藤淳一さんは移転前の状況を想像してこう語った。

 市場が築地から豊洲に移転して1年。500弱の仲卸業者は、閉鎖型の場内に収まる。「段ボール箱に梱包された加工品は箱も含めて商品。水に濡れたら、商品価値がなくなる。築地は店舗も吹きさらしで、停電や事故が起こったかも知れず、とにかくパニックだったでしょう。今朝は市場までどう来るかはあったにせよ、問題なく業務が行われていた」 
 
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