| 東京の未来像~有識者に聞く都の長期戦略(4)/経済/成長至上主義から脱却せよ/みずほ総合研究所主任エコノミスト宮嶋貴之氏 ─長期戦略ビジョン論点整理の印象は。
2040年代の東京の都市像や都民生活のイメージが見えづらい印象だ。課題を列挙した上で、伸ばしたい強み、改善したい弱みが様々に挙げられているが、優先順位が付けられていない上に、相反する効果が見込まれるものも含まれており、長期戦略ビジョンという印象を持ちにくい。例えば、人手不足と生産性の問題だが、40年代を見据えれば、ロボットが普及して人手が必要ではなくなる職業も一部に出てくる可能性があるわけで、個々の問題としてだけではなく、もっと体系的に議論する必要がある。
─将来像を明確に示す際に留意する点は。
論点整理の部分では、相対論と絶対論を混同している印象を受けた。例えば、経済成長率を高めることを最優先するのか、持続可能性に重点をおくのかがはっきりしない。この二つは ◆都政新報・電子版(http://www.tosei-d.com/)にご登録(有料)することで全文をお読みいただけます。Facebookページ(http://www.facebook.com/denshiban.toseishimpo)の「ちょこっとタダ読み」で記事の一部をお読みいただけます。
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