| | 社説／都議会第３回定例会開会／都政の原点に立ち戻る好機に東日本大震災と、それに伴う東京電力福島第一原発事故から半年が経過した。死者・行方不明者は約２万人にのぼり、今なお都内では８千人もの人たちが避難生活を余儀なくされている。原発事故の収束も明るい兆しがまだ見えない状況にあるが、首都直下地震あるいは東海・東南海・南海連動地震等がいつ起きてもおかしくない東京で、大震災を教訓にした防災対策の抜本的見直しが急務であることは言うまでもない。
そうした中、都議会第３回定例会が２１日に開会した。明日２８日からは質問戦が始まる。都議会では、民主都議の会派離脱を引き金とする会派間の駆け引きが続いているが、パワーゲームに揺さぶられることなく、震災直後の混乱期から脱した今だからこそ、「いかに都民の安全・安心を確保するか」を冷静に論じてもらいたい。
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