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1000キロ先の未来へ~小笠原諸島振興開発計画(下)/環境保全/外来種対策、生態系とのバランス

  小笠原諸島の島々は、今から約4500万年前の噴火活動によって形成されて以来、大陸と一度も陸続きになったことがない海洋島だ。このため、島には海水中では生存できない両生類は存在せず、陸生貝類や海を渡ることができる鳥類や昆虫、偶然流れ着いた一部の爬虫類などにより、大陸では見られない特異な生態系を形成してきた。

 しかし18世紀に入り、人間が小笠原諸島に定住すると同時に家畜の放牧や大陸産の植物の植栽、船に紛れ込んだネズミやシロアリが繁殖し、生態系の破壊が始まった。以降現在に至るまで小笠原の自然は外来生物に脅かされ続けている。 
 
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