| 新春随想/いつまでも東京に憧れたい/作家・社会学者 鈴木涼美 生まれは東京ですが、小学校の時に神奈川県の鎌倉に引っ越したので、高校時代は毎日電車で都内まで通い、終電ギリギリまで渋谷で遊んでいました。全校生徒の半分が都民、半分が神奈川や千葉などの県民という学校で、最も家が遠い生徒のうちの一人だった私は、半分は中から楽しみ、半分は外から憧れながら東京を見ていたと言えばいいでしょうか。若者にとっていかに東京が魅力的な街か。渋谷があって原宿があって新宿も秋葉原も六本木も下北沢もある。東京は世界中の都市に引けを取らないほど刺激的だと今でも思います。
新聞記者になって最初の配属が都庁記者クラブに決まると、また別の角度から東京を知る機会を得ました。担当をすることになったのは都庁で言うと第二庁舎にある建設局や交通局など六つの局で、最初に書いた記事は「勝どき駅ホーム増設」。晴海トリトンの開業やタワーマンションの増加で乗降客数が3倍増にもなったことへの措置でした。 ◆都政新報・電子版(http://www.tosei-d.com/)にご登録(有料)することで全文をお読みいただけます。Facebookページ(http://www.facebook.com/denshiban.toseishimpo)の「ちょこっとタダ読み」で記事の一部をお読みいただけます。
|