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特別区幹部異動分析(上)/新規再任用、33人増の143人/昇任は51人減の209人

  特別区の2020年度春期幹部異動の規模は前年比58人増の1513人となった。内訳は横転が81人増の838人、昇任が51人減の209人、新規の再任用を含む採用が34人増の179人、事務取扱や兼務などその他が6人減の287人。3月末の退職者数が21人増の195人に膨らむ中、自区内昇任が大きく減少する一方で、新規再任用は大幅増となり、拡大する管理職ニーズの一翼を再任用職員が担っている実態がより鮮明になった。特別区の幹部異動から人事行政が直面する課題を2回シリーズで分析する。 
 横転は部長級が17人増の155人、課長級が64人増の683人。世田谷、荒川、江戸川の3区が児童相談所の設置に伴う組織改正で増となったほか、新庁舎移転で前年度に実施していた異動抑制を解除した渋谷区、障害者施設の整備や指導検査などを一体的に担う障害福祉部を新設した江東区などが増となった。 
 
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