| 東京に選択肢を(7)/乙武洋匡/大阪都構想/都政にも当事者意識を大阪都構想が、幕を閉じた。今月1日、大阪市民による住民投票が行われ、賛成67万5829票、反対69万2996票という僅(きん)差(さ)で否決という結果となった。これで大阪市は存続することとなる。
いまさらではあるが、都民の中には「『大阪都構想』という名称はよく耳にしたが、いまひとつ仕組みが理解できなかった」という方も多かったのではないだろうか。おさらいとなるが、正式には「大阪市を廃止して、四つの特別区に分割する」ことの是非を問う住民投票で、これによって大阪府と大阪市の二重行政を解消することが目指された。
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