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最前線~on the Front Line/田中良・杉並区長に聞く/コロナ患者のホテル療

   いつ感染が終息するのか見通しが立たない新型コロナウイルス。現在、感染者が全国的に急増し、「第3波」が到来しているとの指摘が出ている。感染者の大半を軽症者や無症状者が占める中、感染防止策として都が借り上げたホテルでの療養について、田中良杉並区長に、これまでの取り組みや今後の課題、都への要望などを聞いた。 
 4月に都内でスタートしたホテル療養は当初、コロナ患者向けの病床逼迫(ひっぱく)を改善するために、入院による医療行為の必要性が低い軽症者・無症状者をホテルに移して病床を確保することに目的があった。その後、軽症者等を自宅から直接ホテルに移す取り組みも加わった。

 しかしながら当初、杉並区はもとより、ほとんどの都内自治体で自宅からホテルに行く陽性者はいなかった。理由は、保健所が「療養先を自宅にするかホテルにするか」を陽性者に選ばせていたからだ。このやり方では、ほとんどの場合、陽性者は自由に生活できる自宅を選ぶ。
 
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