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今週の都政新報
 

映像作家・中野裕之氏に聞く/島しょの魅力、島の「真の姿」/母島の「甘い風」/素材を共有する

 新型コロナウイルスの影響で、東京の島しょの観光も苦境に立たされる中、島しょの魅力をPRする都の事業「東京宝島」が始まって今年で3年目になる。そこで、日本の様々な風景を記録に残す、東大大学院の研究室が主催する「ピース・ニッポン・プロジェクト」に携わり、宝島事業でも島の真の姿と魅力を映像に映し出す「東京『真』宝島」を撮影した映像作家の中野裕之監督に、島の魅力や、全ての人に伝えたいことなどを聞いた。

■母島の「甘い風」
 ─東京「真」宝島のコンセプトは。
 東京「真」宝島の11島の動画は、「何十年も使えるもの」をコンセプトに動画を撮影した。そのため、映像に人を入れずに風景や自然だけを収めた。
 人を中心に撮影すると、その人個人がフューチャリングされて時間が経つと使えなくなる恐れがある。その点、風景や自然の環境なら台風などで地形が変わらない限り使うことができる。今後の観光資産になるものを島民でも見たことがないアングルで撮影できた。
 
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