| 東京厳論(2)/風評被害への不作為という加害/地方自治ジャーナリスト 葉上太郎あの日は午後3時から、当時の石原慎太郎知事が4選出馬の会見を行うというので、録画の準備をしていた。「その前に遅い昼食を」とインスタントラーメンを食べようとしていた時だ。激しい揺れが始まり、鍋の中身が外に飛び散った。 2011年3月11日、東日本大震災発生。テレビが津波の来襲を映し出す。万単位の死者が出るはずだ。過疎化した地域の劣化が一気に進み、大変な事態になると直感した。 夜になると、東京電力福島第一原発の暴走が伝えられ、愕然とした。おひざ元の福島県双葉町には取材で何度も訪れていたからだ。知り合いの顏が浮かぶ。メルトダウンが発生したと考えざるを得ない状況で、世界史に残る大事故が発生してしまったのだと身震いした。 ◆都政新報・電子版(http://www.tosei-d.com/)にご登録(有料)することで全文をお読みいただけます。Facebookページ(http://www.facebook.com/denshiban.toseishimpo)の「ちょこっとタダ読み」で記事の一部をお読みいただけます。
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