| 歴史を振り返り今後を考える/(公財)東京都農林水産振興財団東京都農林総合研究センター所長 村上ゆり子 ■歴史の重みを実感 東京府立農事試験場が1900(明治33)年に現在の中野区に設立されてから120年を迎えた。1924(大正13)年に立川市に移転し、2005(平成17)年には、当時の農業試験場と畜産試験場、林業試験場を統合・財団化し、現在の東京都農林総合研究センターが誕生した。 歴史をさかのぼれば、江戸時代後期、江戸の街は100万人の人々が暮らす世界有数の巨大都市として繁栄し、現在の山手線外周地域は近郊農業地帯として農業生産が盛んであった。参勤交代など国内各地との人や物の交流を通じ、江戸には様々な物資とともに作物の種子が集まり、品種改良が盛んに行われ、優れた野菜品種が生まれた。言わば、江戸近郊は都市の人々の暮らしを支える最先端の農業地帯であった。 ◆都政新報・電子版(http://www.tosei-d.com/)にご登録(有料)することで全文をお読みいただけます。Facebookページ(http://www.facebook.com/denshiban.toseishimpo)の「ちょこっとタダ読み」で記事の一部をお読みいただけます。
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