| 職員の声/都議選結果/勢力均衡で議会対応困難/今後の都政は視界不良 4日に投開票された都議選では、自公の獲得議席を合わせても過半数に届かなかった一方、都民ファーストの会は第2会派に転落する結果となった。大勝する政党はなく、各会派が拮抗した状態に都庁内からは「今まで以上に丁寧な対応が必要」との声が上がる。都議選の結果や今後の都政運営などに関し、職員の声を集めた。
■問われる二元代表制 勝者は知事。しかも戦わずして。知事は都民のバランス感覚を読み切り、反自民の受け皿となるとともに、さらに過度の疲労で入院していた知事への同情票も都民ファに上乗せした形となった。自公とのガチンコ勝負を避けつつ、都民ファが1桁台との予測を大きく跳ね返した。体調不良は諸説渦巻くが、1年半余りコロナ対策に関する毎日の情報発信など休みなく取り組んできた小池知事にしか切れないカードだった。未知のウイルス相手には、思いつきや弥縫策といわれようが目前の課題に向き合うしかない。コロナ対策を政局や知事批判の材料とするのではなく、丁寧な議論とチェックアンドバランスという二元代表制の役割を振り返る絶好の機会ではないか。(本庁部長) ◆都政新報・電子版(http://www.tosei-d.com/)にご登録(有料)することで全文をお読みいただけます。Facebookページ(http://www.facebook.com/denshiban.toseishimpo)の「ちょこっとタダ読み」で記事の一部をお読みいただけます。
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