| | コロナ対応に追われた保健所／入院先確保で精神的負担大／千代田区保健所 原田美江子所長に聞く新型コロナの対応で１年半以上にわたり最前線で業務に当たってきた各区の保健所。第５波は収束したが、今後懸念される「第６波」への備えが急務になっている。千代田区保健所長にこの間の取り組みを振り返ってもらうとともに、第６波への備えを聞いた。
─感染が拡大し始めた昨年３月から１回目の緊急事態宣言が出た４、５月ごろの対応は。
千代田区の特徴として事業所の数が多いことがあり、最初は感染者が発生した事業所の検査や従業員の居住地の保健所への検査依頼に追われた。今年７月に国から積極的疫学調査は不要との通知が来るまで疫学調査はほぼ毎日行ったが、幸い事業者や病院での大規模クラスターはなかった。
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