| SDGsの守人~最小自治体の経営(上)/離島の哀歌/地方行政の多様性支える/人口減少にもがきながら 人口170人─東京から南へ約358キロ、有人島としては伊豆諸島最南端に位置する青ケ島村。火山の噴火でできた2重カルデラは離島でも珍しく、米国のNGOが2015年、「死ぬまでに見るべき世界の絶景13」に選出するなど観光地として注目されている。住民はほぼ顔見知りで、親類縁者も多い。
ただ、その交通アクセスは至難だ。八丈島からのヘリは1日9席のみ。周囲の波・風の影響により、八丈島からの定期船「あおがしま丸」の就航率は5~6割程度だ。距離的には小笠原諸島よりも近いが、予定が立てづらく、「縁遠い」と感じる都職員は少なくない。
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