| 主張/外国人住民を日本社会にどのように迎えるか/岐阜女子大学特任教授 河原俊昭近年、日本に定住する外国人が増えてきている。日本社会の受け止め方はどうだろうか。外国人住民が増えることに関して二つの見解がある。一つはバラ色の見解であり、日本人を含めて各民族の人々が互いに助け合って、調和のとれた多文化共生社会を作り上げるという考えだ。その背景には、多様性は豊かさを生み出す源なのだ、という信念がある。それに対して灰色の見解もある。異なる文化背景をもった外国人の流入は、単一文化を享受してきた日本社会の分裂につながる。貧富の差が拡大して、民族の対立が深まり治安も乱れるという懸念だ。 いずれにせよ、外国人の数は今度も増えてくる。これからの日本の最大の問題は超高齢社会にどのように対処するかである。超高齢社会を支えるためには外国人の受け入れは必要である。好むと好まざるとにかかわらず、これからの社会のインフラを支えるための現実的な選択なのである。 ◆都政新報・電子版(http://www.tosei-d.com/)にご登録(有料)することで全文をお読みいただけます。
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