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都会計管理局/手書きの事務処理を訓練/システム停止に備え

 都会計管理局は、東日本大震災を教訓に、災害発生時に財務会計システムが停止した場合の事務処理などを確実に行うための訓練を順次実施している。都では、東日本大震災が発生した3月11日深夜に、被災地に向かう消防車の燃料費として、急きょ、公金の支出が発生した経緯があり、システム停止時でも、手書きで事務処理を行うことができる体制を整備することが狙い。
 都の財務会計システムは、システムの構造上、稼働は日中のみで、夜間はデータ処理の必要などから停止する仕組みとなっている。
 震災当日の夜も停止していたが、同局には災害発生時にシステムが停止した場合のマニュアルがあり、これを運用する形で、職員が必要書類を手書きで作成するなどして、会計事務を円滑に行うことができた。
 しかし、現在、公金支出に当たっての審査や出納事務を行うための知識があるのは、115人いる局職員のうちの半数程度。災害発生時には、人手が足りなくなることも想定されることから、支出命令書の審査や、指定金融機関であるみずほ銀行への支払い指示の文書を手書きでも作成できるスキルを持つ職員数を増やす必要がある。


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