| 生誕160年 没後100年/鴎外百年の森へ/文京区立森鴎外記念館副館長兼学芸員 塚田瑞穂/令和の視点で読み解く鴎外 文京区立森鴎外記念館は、文豪として知られる森鴎外の旧居跡地に建っています。家は文京区千駄木団子坂上に位置し、2階から遠く品川沖が望めたと言われ、鴎外により観潮楼と名付けられました。鴎外は、ここに家族とともに1892(明治25)年から60歳で亡くなる1922(大正11)年まで暮らしました。 鴎外没後、観潮楼は火災や戦災により焼失しましたが、鴎外ゆかりの地として継承され、生誕88年の1950年に記念公園(児童遊園地)となり、生誕100年の62年には鴎外記念室を併設した文京区立鴎外記念本郷図書館が開設され、その後、生誕150年を記念し、建物を改め森鴎外を顕彰する文学館として、2012年に当館が開館しました。観潮楼の頃の旧表門の礎石、敷石、大イチョウ、庭石(三人冗語の石)などは今も残り、東京都指定旧跡「森鴎外旧跡」となっています。 ◆都政新報・電子版(http://www.tosei-d.com/)にご登録(有料)することで全文をお読みいただけます。
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