| 新春随想/災後社会の自治体行政 前稲城市長 石川良一 私は20年間務めてきた稲城市長を昨年4月に退職しました。自分の市長としての使命は、おおむね果たすことができたのではないかと思っておりましたが、ただ一つ東日本大震災への支援の責任を果たせなかったことが悔やまれます。 5月に入って、縁あって稲城市が支援していた福島県相馬市をお見舞いした時、現地の惨状は言葉に尽くしがたいものがありました。相馬市長は残された遺児のため、インターネットを使って世界に情報発信し募金を呼び掛け、独自の支援を進めていました。稲城市としては、高橋新市長を中心に長期の支援のため急きょ、災害時の相互応援協定を結びました。
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