| 都立病院機構の船出~都立・公社病院独法化への期待と課題(4)/人材確保/柔軟な働き方、待遇面が課題に 都立駒込病院では8月から、白血病などの患者が「造血幹細胞移植」の治療を受ける際に、患者やドナーとの調整を行う「移植コーディネーター」の職種を常勤で採用する予定だ。 同治療は抗がん剤治療などで完治が難しい患者に対し、骨髄にあるがん細胞を正常な細胞とともに破壊した後、赤血球など血液細胞の元となる造血幹細胞を点滴で移植する治療で、非常に強い副作用が表れることもあり、患者にとっても慎重な判断が必要だ。同病院は全国でも有数のがんの専門病院で、造血幹細胞移植では2013年に全国で初めて推進拠点病院として認定されるなど日本の白血病治療を牽引。そうした中で移植コーディネーターは移植を受ける患者に移植の流れやリスクを説明するなど移植医療を進める上で欠かせない職種だが、希少な職種のため都の募集職種に常勤職員としては含まれておらず、会計年度任用職員としての採用にとどまっていたという。独法化を機に、常勤で採用することになった。 ◆都政新報・電子版(http://www.tosei-d.com/)にご登録(有料)することで全文をお読みいただけます。
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