| 論考・人事行政(2)/~獨協大学法学部教授 大谷基道/人事・育成パターンを再考せよ/キャリア形成の意識強まる/職級別の不均衡にも留意を 自治体職員、特に事務系職員の人事・育成パターンは「ゼネラリスト型」と言われる。数年ごとに福祉、税、企画、商工、土木など様々な部門に異動させ、幅広い知識と経験を蓄積させるように育成していく。現代の複雑化した政策課題に対応するには分野横断的な視点や知識が不可欠であり、そのような人材を育成するのに適した手法であると言える。 また、多くの分野に通じていれば当てはめることのできるポストの幅も広がり、人事配置作業が容易になるという人事管理上の利点もある。これらの利点の一方で、異動のスパンが短いことから「広く浅く」になりがちであり、特定の専門性を持たない職員になってしまうといったデメリットも指摘されている。 ◆都政新報・電子版(http://www.tosei-d.com/)にご登録(有料)することで全文をお読みいただけます。
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