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非正規のリアル~会計年度任用職員制度 3年目の課題(1)/新たな雇用形態/今年度末に雇い止め危機も/不安定な身分に不安大きく

 2020年度に「会計年度任用職員」制度が始まって、今年度で3年目となる。同制度は非正規公務員の待遇改善や適正な任用を目的に始まったが、契約の更新回数に上限を設けたため、再度試験に合格しなければ最長で3年や5年までしか働けなくなった自治体も多く、「雇い止めの危機にさらされる」という当事者の不安は強い。同制度の現状や課題について、シリーズで追う。

 墨田区立保育所の一室で、保育士がテーブルや椅子、子どもが口に入れたおもちゃまで、一日中消毒に追われていた。会計年度任用職員として働いている50代の女性は、区立保育所で保育士として20年目のキャリアだ。週に30時間勤務し、子どもの食事やトイレの介助、連絡帳の記入などの保護者対応に当たり、コロナ禍で仕事量も増えたという。
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