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派遣養護教員レポート/震災から10カ月、支援は続く

東日本大震災の被災地支援に全庁を挙げて取り組む東京都。教育庁でも宮城県教育委員会の要請に応えて、4次にわたって都の公立学校教員を被災地の学校に派遣している。これまで延べ90人の教員が派遣され、うち22人が養護教員だ。ここでは、2人の養護教員に現地からのレポートを寄せてもらった。

 11月1日は、気仙沼向洋高校「再出発の日」であった。被災で、近隣の3校(米谷工、本吉響、気仙沼西)に分散し授業を続けてきたが、プレハブ2階建ての2棟の仮設校舎が市内高校第二運動場に完成し、7カ月ぶりに全校生徒が登校した。体育館や海洋実習棟はないが、3隻の小型船舶も財団から寄贈され、仮設ながら気兼ねなく使用できる念願の校舎である。
 私にとって、この震災は他人事ではない。連日の心が凍りつくような報道の中、故郷の気仙沼市や南三陸町の親類とは10日以上も連絡が取れず、その頃から地元で支援ができないかと考え、在籍校や家族の理解を得て、願いが叶ったのは7月だった。
 派遣校の元々の校舎は大規模改修中で、あと数日で引き渡しという時に被害を受けた。海岸近くにあった校舎は4階建て4階床まで浸水、プレハブ校舎はすべて流出、新しい校舎には一度も足を踏み入れることのないまま被害に遭った。

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