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I Have a Dream!/55歳で退職、ホームを作る/社会福祉法人一粒理事長 関 博人

地縁皆無の町に/飛び込む
 「私には今夢がある!将来いつか、幼い黒人の子どもたちが幼い白人の子どもたちと手に手を取って兄弟姉妹となる日が来る夢が。今私には夢がある! いつの日にか、全ての谷は隆起し、丘や山は低地となる。荒地は平らになり、ゆがんだ地もまっすぐになる日が来る」
 これは、1963年8月28日、ワシントンDCのリンカーン記念公園で行われた、M・ルーサー・キング牧師によるスピーチです。私の都庁退職の大きな動機となったものです。
 2000年12月28日、私は当時の横山洋吉教育長から退職辞令を頂きました。55歳の早期勧奨退職です。埼玉県吹上町(現鴻巣市)に、社会福祉法人一粒を創設し、知的障害者の入所施設建設に専念するためでした。01年4月1日、1560坪の土地に6人ずつのお部屋、LDKがある家が5戸に職員が18人。既存の民家に交じって点在し、それに交流ホール1棟。今でいうグループホーム風の施設を開設しました。
 一粒の由来は、聖書の「一粒の麦、地に落ちて死なずば元のままならん」からとったものです。支え手としての私たちが、そこに住む方の一粒となり、開かれた里づくりを目指すことを設立の趣意としました。自分の過去来歴には一切触れず、身内友人には声も掛けず、職員や法人の役員は現地調達でした。都庁に迷惑を掛けないという思慮はあったと思いますが、徒手空拳でも、自分が信じることを実現したかったからです。

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