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コマーシャリズムの狂宴~五輪汚職・談合の傷痕(1)/電通依存/組織に浸透、ハンドル利かず

  「成長を続けるアジアは、プライムタイムの視聴者が30億人という巨大市場」「五輪史上、かつてない規模のテレビ放映権の潜在力がある」─。2009年6月、スイス・ローザンヌ市の五輪博物館。五輪招致委員会の事務次長がIOC委員にプレゼンを行っていた。
 この事務次長は後に大会組織委員会のマーケティング局長に就任する、大手広告代理店・電通の幹部(当時)。16年招致では、電通でも「1軍」と呼ばれる精鋭が招致委に入り、活動していた。
 都は16年と20年の2度にわたって五輪招致に臨んだが、行政としてほぼ初めての試みで、電通に頼る部分は大きかった。
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