| 視点/2012年度予算案/財政再建期以来の抑制基調 都政史上初めて、都税収が5年連続減少する厳しい財政環境の中、一般歳出は前年度比870億円減の6兆1490億円。財政再建期とは一線を画すものの、あえて「抑制」という言葉を使い、財政運営のかじを規律の側に傾ける形となった。 重点的な配分先は、都市インフラ整備と東日本大震災を踏まえた防災対策。総花的ではなく、メリハリを利かせた。財政基盤の堅持と東京の発展という「二兎」を追う予算である。 とはいえ、都税収の好転が望めない中で、いつまでも現在のようなかじ取りが続けられるわけではない。将来的な不安要素も垣間見える。「厳しい財政環境」というフレーズは、財務局の口上だけでは済まなくなっている。
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