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長坂真護さんに聞く/ポストコロナ、東京から世界へ/サステイナブルな社会に向け、今必要なこと

 2023年が明けた。昨年は新型コロナの世界的流行が収まらない中、ウクライナ危機や原油・物価高、長年の課題である気候変動など、地球規模の課題が顕在化した。そうした中、東京都は今年、海外の先進都市をリードして持続可能な社会を築くため、世界30都市の首長を集める国際会合を開催するなど発信を強めていく。世界がポストコロナに向けて動き出す中、東京はどのようなスタンスで世界と向き合うべきか。「サステイナブル・キャピタリズム(持続可能な資本主義)」を掲げ、東京から世界を変えようと行動を起こす美術家の長坂真護さんに、東京が世界を見据えながらサステイナブルな街となるために今すべきことは何か、話を聞いた。

■「サステイナブル」との出会い
 長坂さんに大きなきっかけを与えたのは17年、「世界の電子機器の墓場」と言われるガーナのスラム街・アグボグブロシーを訪問したことだ。そこでは1日500円で先進国から出た「ゴミ」を燃やして生きる人々がおり、そんな彼らの姿に、長坂さんは「資本主義の闇を見た」と話す。
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