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東京厳論(23)/原発処理水の放流が迫る/風評被害、起こす側の関心が低い/地方自治ジャーナリスト 葉上太郎

 12年という年月を、人はどのように感じるだろうか。
 生まれた子が小学校を卒業する年だ。10歳だった子は大学を卒業して就職する。大卒後に就職した人は30代半ばとなり、職場ではベテランと言われ始めているだろう。70歳だった人は今も元気でいるだろうか。
 なぜそのようなことを書くかというと、東日本大震災が発生して3月11日で12年になるからだ。東京に送る電力を製造していた東京電力福島第1原発が事故を起こしてから12年である。
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